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どこで何をやるの?


PROATIはボリビア広域水系先住民族生産物流通向上計画の意味です。世界で6番目に豊かな熱帯雨林を保有する国です。プロジェクトのロゴをごらん下さい。チャランゴを弾くピルコマーヨ河の人魚がみえますね。この伝説に基づいていますように、かっては人魚(マナテイ)も住んでいるような豊かな自然が広域水系には残っていました。それが、相次ぐ鉱山開発による酸性排水の垂れ流し、水銀による砂金採掘などで自然はどんどん消滅しようとしています。ボリビアには21の大きな水系があります。そのなかから5つの水系を特定しました。この水系を活動範囲として10年間の期間としてやっていきます。
河川名水系河の長さ (Km)
ABUNÁ
CHIPAMANU
RAPIRRAN
Amazónica400
ACREAmazónica100
APEREAmazónica250
BAURES
CONCEPCIÓN
CALIENTE BLANCO
Amazónica520
BENIAmazónica980
BERMEJO
SANTA ROSA
CONDADO
La Plata120
CHAPAREAmazónica380
DESAGUADEROCentral
Lacustre
(Poopó)
360
ITÉNEZ
GUAPORÉ
Amazónica600
ICHILOAmazónica280
ITONOMASAmazónica820
MADRE DE DIOS *Amazónica1,700
MAMORÉ *Amazónica2,000
MADIDIAmazónica320
ORTHON
TAHUAMANU
Amazónica390
PARAGUÁAmazónica380
PARAPETÍ *La Plata200
PILCOMAYO *La Plata700
PIRAÍ - RIO GRANDE *Amazónica280
YACUMAAmazónica260
YATAAmazónica480
* l PROATI の特定する5つの広域水系.
Rio Pirai周辺のプロジェクト、日本人移住地所在図

ボリビアの自然環境マップ:クリックすると拡大しま
Mapa HidrograficoMapa Ecologico
ボリビアは南米中央部、西経57度26分から69度38分、南緯9度38分から22度53分の位置にある。国土面積は1,098,581k㎡ある。
地形 ボリビア国土は次の3つの地域に分けられます。PROATIは10年計画でこの範囲をカバーする計画を検討中です。

高原地帯 国土面積は約307,000k㎡あり、国土面積の28%に相当する。この地域は海抜3000m以上のところにあり、アンデスの大きな2つの支脈、オクシデンタル山脈とオリエンタルまたはレアル山脈にはさまれている。これらの山脈にはアメリカ大陸有数の高峰が幾つかある。また、世界最高地の湖とされているチチカカ湖もこの地域にある。海抜3,810mのこの湖の面積は8,100k㎡あり、世界第24位だが、このうちボリビア領土は3,690k㎡で、残りはペルーの領土である。水深があるので喫水が大きい船舶でも航行ができ、太陽の島、月の島、コアティ島などの島々があります。
PROATIは2005年に標高4070㍍のポトシ市で産声をあげました。現在もポトシ市とプイツコ村でプロジェクトのメンバーが活躍しています。

渓谷地帯 
高地と東部平野の中間地域で国土の13%を占める。谷や盆地(平均標高2,500m)がある。農作が行われ、気候は温暖または暑い(15℃~25℃)。コチャバン、チュキサカ県などが該当します。


低地地帯 
国土面積の59%を占め、オリエンタルまたはレアル山脈の北に位置し、アンデスの麓からパラグアイ川の方に向かって広がっている。平野と低い台地を豊かな動植物が生息する広大な密林が覆っている。年間平均気温は22℃から25℃です。

現在の中央事務所はサンタクルス市、実証展示圃場はアンドレス・イバネス郡のポロンゴにあります。

気候

ボリビアは全国土が南回帰線にあり気候は多彩です。国土に低地しかなければ気候は均質であるはなのです、がボリビアの場合、気温は緯度だけでなく海抜によっても左右されています。つまり、高地では気温が低く、低地では高いのです。海抜0mから100m上がる毎に気温は0.55℃下がるといわれています。従って東部のオリエンタル、またはレアル山脈や西部のオクシデンタル山脈や火山のある地帯では、海抜が気候を決定しているといえます。だからこそ、根雪と極寒の高峰と同じ緯度にありながら暑い熱帯性気候の平野が広がっているのです。
ボリビアの植生マップ:クリックすると拡大します:
Mapa ClimaticoMapa Vegetacion

CDM事業って何なの? 

スペイン語ではElMecanismo de Desarrollo Limpio o Mecanismos para un Desarrollo Limpio (MDL) と呼ばれています。1997年12月に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議( COP3)で合意された京都議定書により、日本には 2008年~20012年(第 1約束期間)の温室効果ガス排出量を基準年(1990年)の排出量と比べて 6%削減する排出削減数値目標が設定されました。

同時に、京都議定書は森林等吸収源による CO2吸収量を、第 1約束期間について削減目標達成のために繰り入れることを認めました。さらに、京都議定書では国内での削減を補完する仕組みとして共同実施( JT)、排出権取引( ET)、クリーン開発メカニズム( CDM)という経済合理性の観点から温室効果ガスの削減を可能にする京都メカニズムが採用されました。このうち、途上国と先進国が共同で温暖化対策に取り組む CDMにおいては温暖化ガスの吸収量を増加させる CDM(吸収源 CDM)について、 2001年 11月に開催された COP7において、新規植林・再植林が対象になることが決まり、2003年12月に開催されたCOP9において、新規植林あるいは再植林としての吸収したCDMの実施ルールが決定されました。

このCDM植林事業を実施する際において、植林地を決定することは最重要項目の1つである。また、CDM植林( A/R CDM)により獲得できるクレジットは、プロジェクトによる炭素吸収量からプロジェクトがなかった場合の炭素吸収量(ベースライン)を差し引いたものだされています。ボリビアのような途上国におけるベースラインの算定は、当該地域の社会経済的な要因が強く影響するというのは明白です。その算定は複雑であり、事業参入者が単独で算定するには、多くの時間と経費を要します。

私たちのNGO-PROATIは、この複雑なCDM植林事業への参入を本気で取り組んでいます。CDM植林事業参加者に対し、植林候補地の分布情報及びそれらの候補地における標準的ベースライン値となり得る基礎情報等を提供した環境マップの作成協力することを一つの指針としています。

ボリビア国環境天然資源庁の森林開発局によると、サンタクルズ州のチキトス(Chiquitos)県の西側の乾燥地でない部分、アンドレス・イバネス(Andores Ivanez)郡、サラ(.. Sara)郡、イチロ(.. Ichilo)郡及びオビスポサンティステヴァン(.. Obispo Santistevan)郡並びにベニ州全域の以下の地域が植林事業のポテンシャルが高い地域と考えられています。

プロジェクトの活動範囲である5つの広域水系はこの基準に基づいて策定されました。またアンドレス・イバネス(Andores Ivanez)郡のアンボロ国立公園の山麓に位置するポロンゴとクルスに二つの実証展示圃場を開設しました。