2011年10月16日日曜日

Amboro JP

ようこそNGO - PROATI(ボリビア広域水系先住民生産物流通向上計画)のホ -ムペ -ジへ

背景

Amboró(アンボロ)国立公園の山麓に暮らす小規模農民の平均的な土地所有は13ヘクタールです。山間傾斜地の厳しい地形が続き、また道路インフラが整備されず、農業作物の出荷に大きな支障をきたしていました。しかし、温暖な気候と大消費都市に近いこの地方は、野菜や果物の栽培に適しています。しかし、農家の営農状態は保守的で改善の余地があると言われてきていました。私たちのプロジェクトでは、生産物の流通網を整備し、彼らの生活改善をすることをサンタクル県に提言することが目的です。そのために二つの実証展示圃場を設置し、小農民たちにアグロフォレスタリ農業の普及を目指しています。

道路整備状況
この山麓の南部に位置しているブエナビスタ村からポロンゴ村間の約90キロは重要な幹線路です。湿潤なブエナビスタ村周辺には、適度な湿気でコーヒーの木の葉が日焼けしないため500m前後の標高でも栽培ができます。ヨーロッパやJICA等の外国の援助機関が2007年まで援助を続けてきました。現在、山麓をまいて伸びる二つの村間の道路整備工事が始まりました。 ゆくゆくはカミリ市につながる舗装道路と連結し、パンアメリカン・ハイウエ-のバイパスとして利用できるようになると説明されています。また、ポロンゴ村とグアルデア市間のピライ河にかかる橋の建設が計画されおり、90キロのこのルートは完全につながることされています。ブエナビスタ村までの全天候道路が完成されることにより、ブラジル、パラグアイ、チリなどの近隣諸国とつながり、そのことによりこの地方の生産物流通向上になり、いっそう付加価値の高い生産物の生産流通網が整備できる可能性があります。たとえば、日本の在来種だったポンカンのような柑橘類が普及されていますが、この道路の整備により一層の生産拡張することが期待されています。

あたらしい果樹や作物の導入

1961年以来JICAが導入して、その拡張栽培が検討されているのがマカダミアン・ナッツです。これは欧米諸国の市場で需要が高く換金作物としての可能性をひめています。

CETABOL試験場はサンタクルス県のオキナワ大移住地に位置し20104CETABOL

団として改称され、農薬、化学肥料や農薬、土壌分析サービス等を移住地内外に提供し

ています。わたし達のNGO-PROATIはシイタケ、シメジ等の茸栽培等の有用作物等の導

入ですでに成果をあげていますが、それ以外の分野でCETABOLとも協力した研究開発を

広げられると考えています。

気候変動
最新の気候変動は予測できないものが多く、ボリビアで暮らす農業に従事している

人々には大きな関心ごとです。自然環境保全が気候変動に何らかの関与していることが

考えられます。わたし達はその原因について考察をすすめ、立証しようと考えておりま

す。環境教育等の自然環境保全活動をつうじ、里山環境を形成していくことが大きな課

題です。そのためにアグロフォレスタリ農業の普及をつうじ、植林による森をつくる農

業を推進します。

現在の主要な生産物
この地方の主要な生産物は柑橘類、achachirú(アチャチイル)、コーヒー、バナナ、唐辛子、マンゴーなどですが、さらにより市場価格の高い作物がないか検討しています。たとえば、マカダミアンナッツ、ノニ、シイタケ、シメジのような茸類、唐辛子などを栽培することにより、バラエテイが増えます。消費者が欲しているものを知り、自然環境保全とマッチした作物を生産・販売し、さらに収益の向上が出来ないかを検討しています。

最終の利益受領者は小農民だ
小規模の農家を対象にしたアグロフォレスタル農法を考えています。主軸にした営農

指導、栽培指導、技術的助言の実施等の普及を目指しています。現在はポロンゴ村周辺

1400人の人たちをタ-ゲットにしていますが、バロ・コロラド、ラス・クル-ス、テ

レビントなどの村落へも拡張を予定しています。

さらには、ブエナビスタ、サンカルロス、ポルタチュエロ、モンテ-ロ等の周辺への拡大をめざし、その恩恵を受けて約50,000人の農民が恩恵を受ける予定です。

事務所、普及所の位置
サンタクルスに事務所を設置し、実証展示圃場はポロンゴとラス・クルスに置きます。

協力機関としてCIAT(サンタクルス県立熱帯農業研究所)、CAISY(サンファン移住地

農業共同組合)、CAICO(オキナワ移住地農業共同組合)、そしてCETABOLが想定され

ています。ベニ県のケスリニ-・リ-財団はアヒ・グサニ-ト、ノニという作物につい

て共同研究を行います。また、ブラジルの弓場農場、モジ・ダス・クル-スの日系企業

AICA)等を考えています。また、ノニ、マカダミアン・ナッツ生産の協力農家群を設

定します。

また、ブエナ・ビスタ周辺には下記の二つの小規模のコ-ヒ-生産組合が存在し、2004

年から5年間、イチロ郡ではJICAの支援によるコーヒープロジェクトが行われており、

多様性のある生産物の生産が広がりつつあります。このプロジェクト実施者は、ボリビアのNGO-CEPACで、プロジェクト内には、ヤパカニ市、サン・カルロス市、ブエナ・ビスタ市があり、OCAFESYOPAMAOrg.CONDORAPROASAAPAFECHAPAFECSA6つのコーヒー組合があります。ここではコーヒーの他に、柑橘類や、パパイヤ、マンゴー、バナナ、カカオ等の亜熱帯果樹の栽培も並行して行われています。

同プロジェクトの目的はコーヒー栽培による所得向上です。生産性や市場での立場の向上を目指しています。数年前に柑橘類病気が流行し大打撃を受けました。その為、コーヒー栽培の普及には、多くの品種を扱うことでのリスク回避の目的もあり注目されています。コーヒー畑はアンボロ国立公園の入口に存在するので、標高は550480mで、年間降水量が1750mm年平均気温24で豊かな自然環境が広がっています。在住のシェードツリーとして使用し、無駄な木々伐採をしないようにして、自然を大切にしながらコーヒー栽培をするアゴロフォレスタリ農業の理念とマッチします。現在、活動中の機関は下記の二つです。

 OCAFESY : Organizcion de Caafetreas Sur Yapanani

APAFECSA : Asociacion de Productos Agroecologico Carmen Surutu Amboro

人材の配置、派遣受け入れ
プロジェクトの要員としてポロンゴ村からの人材の配置を考えています。また、シイタケ、シメジ、マシュル-ム等の菌培養、栽培、管理等の技術移転はブラジルの日系人団体(弓場農場、AICA)から短期専門家の派遣、協力を想定しています。

 土壌分析、農薬分析、試験栽培等に関してはCETABOLCIAT等の活用を考えています。

アンボロ山麓の地理的位置

アンボロ山系は、サンタクルスの西は旧コチャバンバ街道の90キロ地点に位置するアンゴスツ-ラ村まで広がっています。また、東は新街道の120キロ地点のブエナ・ビスタ村、Surutú(スルツ)川周辺から公園までの範囲を含みます。サンタクルス市より非常に近い距離にあるにも関わらず、その全容はまだ知られていません。その近さにもかかわらず、その多くの隣人のための領域は全く未知のケースです。これらの二つの道路に囲まれている場合でも、あなたがその手付かずの自然の素晴らしさを味わうことができます。1975年にYapacaní Surutú公園が設定されました。ここには平坦な場所に原生樹木がひろがり、2から3のレンジャーが管理しています。木材の伐採を制限し、15年間政府から支援を受けていました。バックスラッシュを制限し、栽培をシフトすることなく保護を求めるためにいくつかの試みを行い、美しい熱帯雨林を保全しようとしましたが破壊を含めることができませんでした。貴重なシダが生い茂り、幻の野鳥siringueoを観測できる場所でした。

違法入植者は枯渇硬質地盤の上に自然の摂理を無視した草木の種を蒔き環境を破壊したのです。小川のせせらぎは、混濁となり、魚は入植者のダイナマイト使用で急激に減少したのでした。自然環境保全理念なくしては自然破壊はすすむばかりです。


地理学的な成り立ち

この山系はいわゆる"アンデス山脈の肘の部分"に位置し、地質学的にいうと砂岩土質によりなりたっており、強い降雨によって侵食されやすい地質です。
 そのために、山系のあちこちは土砂降りのあとで土砂滑りが起こり、山肌が崩れやすく裸地が現れやすくなっています。サマイパタに続く南セラニアという地点の山肌は赤みがかった砂岩が見られ、観光客の目を驚かします。

自然侵食と森林伐採により、環境保全が壊れつつあり植生は複雑な様を見せています。

山から吹き降りる風により、時間をかけてアクセスできない場所、水が数メートルのレベルで上昇している現在、狭い峡谷などの複雑な自然環境にあります。これらは、上昇、山の尾根、竹の広範な分野で取り上げたいくつか、他の非常に暗い緑豊かな木々が含まれています。少し太陽が曇って半永久的にこれらの場所に達する。木々の最も高いピークは、その枝に成長している他の植物に侵略されています。カバーは悲惨な浸食を防ぐだけです。(ユスティニアヌスH.)。
 雲が絶えず山腹を覆う巨大なシダの森は貴重な亜熱帯湿潤雨林を形成しています。アンボロ中腹は中央部の雲霧林だといえます。全体としてみると、この一帯の植生は険しい山々 、峡谷と交差する川の流域のこの地域の豊かな緑から成たっているといえます。この地域はまたアンボロ・ユンガス(Yungas)の貴重な地帯です。最南端はアンデス山脈と接しており、多くの渡り鳥の休息と食料のための必須の中継地として知られています。またアンデス・メガネクマはここと、エクワドルにしか見られない貴重動物です。

最終目的
この領域内の河川水のさらなる悪化を防ぐために、定期的なモニタリングと自然環境保全の事業を至急実施する必要があります。アンボロ国立公園と、その後背地内のすべての河川と流域を保全しなければなりません。このプロジェクトのために開発される診断に基づいて、地域の制御と差し迫った環境破壊を防ぎ有効なデ-タ-を駆使して対策を立案する必要に迫られているのです。

アンボロ国立公園の歴史と特徴

私たちのポロンゴ実証展示圃場はアンボロ(Amboro)国立公園の山麓に位置する数々の村落のひとつにあるポロンゴ村にあります。この国立公園は 630000ヘクタールの面を有し、ボリビアの3つの異なる生態系の中にある。つまりアンデス山脈と北部のチャコと南部アマゾン盆地の狭間の貴重な生態体系に位置しているといえます。この公園は、Silvestre German Busch未亡人 により1984年に設立された。地元のノエル・ケンプ氏、イギリスの動物学者、ロビンクラーク、他の人の助力を借りて、公園の現在のサイズにまで拡大されました。

この公園の動植物の生態体系は上記のように三つの異なった生態体系が混じった信じられないほどの多様性をもっています。アンデス高地と東部低地のはざまという特殊な地理的位置していることもあり、また交通のアクセスが優れていて、研究者を含めた外部の訪問者が頻繁に訪れやすいという優位性を持っている。公園内には巨大なシダや竹などの限られた森林生物以外にも、多くにマラ(Swielenia)のような有用材木があり、ChontaAstrocaryum)のようなヤシの木などが見られることも注目できることのひとつである。高級木材のアナナスや蘭の花の巨大な花弁を見つけ出せる。しかしながら、多くの種は、まだ明確に識別されておらず、最近の研究で、植物の638で種の数が数えられているにすぎないと言われている。サマイパタもアンボロ山麓のひとつなのです。
 これは、公園のさまざまな生態系にまたがり、動物の個体も非常に多様です。特に南米では絶滅種のひとつに数えられるメガネグマや唯一の種howlerscapuchins、ジャガー、オセロットやマーゲイのようなジャングル・キャットなど以外にも、カピバラ(水豚)、ペッカリー、バク、猿などが見られる。有名なクラーク博士は"Amboro公園は生態系の傑作である"と言い、712種の野鳥類は非常に貴重価値をもち、コスタリカで推し進めているエコロジ-調査に匹敵できる、13のうち何と9つの生態体系が見られると指摘されています。
 この地球上で最も豊かな場所のひとつで、さらに研究、観察を続ける必要があると思料される。アンボロ国立公園山麓は学術的に非常に貴重な場所である、と力説します。
 公園内には、YapacaniSurutuなどの多くの河川が流れており、熱帯雨林の脆弱まだ荘厳な存在であるとも指摘しています。地球上で最後の手付かずの残された自然が残されているのがアンボロ国立公園とその山麓なのです。
 ポロンゴはその対象地として最適な場所にあります。標高約600㍍の山麓は日中は強い豊かな太陽光線が降り注ぎ、夜間はアンボロ山系からの冷えた風が山麓を包み、動植物の生育に最高の環境となっています。
 ポロンゴは1711年にスペイン人がリオ・グランデのチリグア-ノ族を強制的にピライ河沿岸に移住させ、村作りを始めました。そのために村の名前や地名、動植物にグララニ-語が残っています。現在ではアチャチャイル、コーヒー、養蜂、バナナ等の農作物の生産地として有名で、この10年ほど前にウルボ大橋が架けられたことにより、巨大な住宅開発が起こり、数々の高級住宅地開発が起こり始めている。
 高級レストラン、植物公園、遊園地などが建設されだし、2010年にはドイツ政府によるポロンゴ-グアルデイア市間の橋の建設、カミリ-ブエナビスタ間の外循環道路の建設も始まり、大サンタクルス都市圏の重要な位置を占めようとしている。私たちのNGOPROATI”(ボリビア広域水系先住民族生産物流通向上計画)はここに2カ所の実証展示圃場を保有し、アグロフォレスタル農業を実践しようとしています。

 

*アンボロ国立公園メモ
場所:サンタクルスの東に位置する。アンデス山脈西部の肘の部分がアンボロであり、西隣部がコチャバンバの県カラスコ国立公園。
広さ:公園の面積合計637000ヘクタールであり、公園として特定されて保護地区の広さは442500ヘクタール(44250キロ²)である。
最高峰:標高3,200
気候:気候は高地の温帯と低地で大きな差異がある。年間平均気温は1224 ° C。降雨量は湿潤地域における6003400ミリメートルと標高と地形で大きく異なる。

公園内を流れる河川:地域の主要な河川はIchiloYapacaníSurutúとマモレーの支流であるサンマテオ。ピライ河も大部的にみてこのアンボロ国立公園を源泉として

います。

*サンファン移住地

イチロ河沿い東部の約3万ヘクタ-ルに1955年に入植が開始された日本人のサンファン・デ・ヤパカニ移住地はこのアンボロ山麓の北西に位置しています。入植当時は道路のインフラの整備がなく、移住者は非常な苦労の連続でした。

年間平均降雨量 1,879.9mm、最高雨量、3,264.1mm(1981)、最低雨量(1,015.9mm

 平均気温24.1℃、最高気温40℃、最低気温0

 戸数244戸、人口747名、1世移住者270名、

 サンファン市役所面積1,564km平方、人口9,131名 (2001CENSAS)

*略字

CIAT ; Centro de Investigacion Agricola Tripical

OCAFESY : Organizcion de Cafetreas Sur Yapanani

APAFECSA : Asociacion de Productos Agroecologico Carmen Surutu Amboro

CEPAC  : Centro de Promoción Agropecuaria Campesina

0 件のコメント: